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第783回:【ボルボEX30買いました】サブスクリプション契約にまつわるお金の実態

2024.04.09 エディターから一言 生方 聡

サブスクだから買えた

前回からの続き)

申し込みから5カ月あまり、待ちに待った「ボルボEX30」が納車されました。今回は現金払いでもローンでもなく、EX30向けに特別に用意されたサブスクリプション(サブスク)によって新車を手に入れました。ボルボの電気自動車(EV)を“お試し”で使ってもらうのが目的なだけに、いろんな意味でハードルが低く、「フォルクスワーゲンID.4」のローンを抱えている私でも、試してみる気持ちになったのです。

今回のサブスクでは、車両本体価格559万円(税込み)の「EX30ウルトラ シングルモーター エクステンデッドレンジ」にディーラーオプションのドライブレコーダーとETCが追加され、これに、車両保険付きの任意保険をはじめ、通常のメンテナンスプログラム、登録諸費用、税金がすべて含まれるパッケージになります。月々の支払いは9万5000円で、頭金や申込金はゼロ。ボーナス払いもありません。契約期間は最長24カ月ですが、3カ月前に申し出れば、違約金なしで解約が可能。極端な例ですが、最短4カ月の使用なら38万円で新車のEX30が楽しめてしまうというわけですから、私としても見逃せませんでした。

ちなみに、「フィアット500e」を対象としたサブスク型カーリース「FIAT ECO PLAN」がありますが、これと比較するとEX30のサブスクのハードルの低さが分かります。EX30と車両本体価格がほぼ同じ「500eアイコン」(553万円)の場合、5年契約のボーナス払いなしで月額が9万4600円(令和5年度クリーンエネルギー自動車導入促進補助金を適用した場合)で、こちらもほぼ同じ。ただし、契約終了の6カ月以前に解約するには、経過した期間により月額の12カ月から4カ月分の精算金が必要です。仮に4カ月使用して解約する場合は4カ月+12カ月分の16カ月分、151万3600円という計算になります。EX30のサブスクがどれだけお試しに向いているかは明らかです。

なお、EX30のサブスクでは月間走行距離が1000kmまでと定められており、これを超えた場合は1kmあたり33円(税込み)を追加で支払います。最終的にどれだけの費用がかかったのか、そのあたりもいつかリポートしたいと思っています。

「ボルボEX30ウルトラ シングルモーター エクステンデッドレンジ」のサブスクリプションは月額9万5000円。任意保険などの料金もすべて含まれている。
「ボルボEX30ウルトラ シングルモーター エクステンデッドレンジ」のサブスクリプションは月額9万5000円。任意保険などの料金もすべて含まれている。拡大
購入したボルボ・カー江戸川で。納車記念でエルクのぬいぐるみがもらえるかもと考えていたが、そんなことはありませんでした。
購入したボルボ・カー江戸川で。納車記念でエルクのぬいぐるみがもらえるかもと考えていたが、そんなことはありませんでした。拡大
いろいろお世話になったボルボ・カー江戸川のスタッフ。丁寧な説明がありがたかった。
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いまどきのクルマは納車説明も盛りだくさん

サブスクの本契約から約3カ月ぶりにボルボ・カー江戸川を訪れると、「モスイエロー」のEX30が私を待ち構えていました。早速、必要書類に記入したり、実印を押したりといった手続きを済ませたあと、セールススタッフが実車を使ってEX30の操作方法を説明してくれます。

ただ、私の場合は説明を省略してもらいました。というのも、前の週にEX30のメディア向け試乗会��出席し、ひととおり操作方法を教えてもらっていたからです。

しかしこれで解放というわけにはいかず、EX30オーナーとして、いろいろな設定を行う必要がありました。例えば、EX30ではインフォテインメントシステムに「グーグル・オートモーティブOS」を採用しているので、グーグルアカウントで車両にログインしておく必要があります。また、スマートフォンアプリの「ボルボ・カーズ・アプリ」を使って車両状況を確認したり、充電やエアコンを遠隔操作するための準備として、ボルボIDを作成したのち、アプリと車両を接続したりする手続きが必要。このあたりはセールススタッフのサポートでなんとか無事に終えることができましたが、自分ひとりでは頭を抱えてしまったかもしれません。

最後は、前席の頭上にあるアシストボタンを押し、「ボルボ・アシスタンス」に連絡。オペレーターとの会話が始まり、緊急通報サービス/故障通報サービスを開通したところで納車の準備が完了しました。

ここまででざっと2時間。ようやくカードキー2枚とリモコンキー1個を受け取り、スタッフの皆さんが見送るなか、ボルボ・カー江戸川をあとにしました。

果たして、これから始まるEX30のカーライフがどんなものになるのか、私自身とてもわくわくしています。今後、不定期でその様子をリポートするつもりですので、どうぞお楽しみに!

(続く)

(文と写真=生方 聡/編集=藤沢 勝)

2024年3月11日にいよいよ納車。店舗の前で「モスイエロー」の「EX30」が待っていてくれた。
2024年3月11日にいよいよ納車。店舗の前で「モスイエロー」の「EX30」が待っていてくれた。拡大
スタッフが車両の各種設定をサポートしてくれる。初めてのことばかりゆえに自分だけでは頭を抱えてしまっていたことだろう。
スタッフが車両の各種設定をサポートしてくれる。初めてのことばかりゆえに自分だけでは頭を抱えてしまっていたことだろう。拡大
「EX30」は「グーグル・オートモーティブOS」を採用しているため、グーグルアカウントでログインする必要がある。
「EX30」は「グーグル・オートモーティブOS」を採用しているため、グーグルアカウントでログインする必要がある。拡大
最後は緊急通報サービスにつながることを確認して設定完了。ここまでおよそ2時間を要した。
最後は緊急通報サービスにつながることを確認して設定完了。ここまでおよそ2時間を要した。拡大
「EX30」にはカードキー2枚とリモコンキー1個が付属。ビッグキーが渡されるような納車セレモニーはありませんでした。
「EX30」にはカードキー2枚とリモコンキー1個が付属。ビッグキーが渡されるような納車セレモニーはありませんでした。拡大
生方 聡

生方 聡

モータージャーナリスト。1964年生まれ。大学卒業後、外資系IT企業に就職したが、クルマに携わる仕事に就く夢が諦めきれず、1992年から『CAR GRAPHIC』記者として、あたらしいキャリアをスタート。現在はフリーのライターとして試乗記やレースリポートなどを寄稿。愛車は「フォルクスワーゲンID.4」。

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